
厭世感に支配されてしまった日々が続いた。色んな人の顔や声が現われては消える。そしてどんな夢物語にしろ最終的には裏切られてしまい失望のあまり歌を忘れたカナリアになってしまうというお粗末な内容。
夢 にまで出てくるのだから、実際相当のダメージを受けているのだと思うが、今日はそんな気分から一気に解放された「ような」一日の始まりだった。久しぶりに 太陽が出て、内なる湿気と陰気でカビの生えた世界、風景にしか見えなかった庭のあちこちが光の露でキラキラしているのを認めることができた。雀の涙から一 転、雫のダイヤモンド。
シドニーを想いながら色々調べているうちに、今日が冬至ということを知る。明日からまた昼陽が長くなる、こんな自然の営みが人の心のあり様を大きく左右する。天文学的には今日から冬の始まり、いよいよ待ちにまった冬の旅への始まり。