2008/09/19

てんか




2008/09/18

あきけい


秋にふさわしい風景、でも風景だけで寒いのなんのって。夜になると家の中にいても足元から冷えこんでくる。セントラル・ヒーティングを入れれば済むことだが、そうは簡単にいかない。何しろ昨年と比べて50パーセントも灯油の値段が上がったし、9月から暖房なんてことも記憶にない、ここはちょっと我慢。というところで思いついたのが暖炉、昔つかったこともあったがいつの間にか片づけて地下に放置してあった。場所をとるという理由だったがそのころは灯油も安かった。思いついたら待ってられない、早速地下でさがしあてたが何度も浸水にあったおかげで、足元は錆びているしEMAIL(エナメル)塗装も傷ついたり、ドアは開かないし諦めた。設置場所の寸法を測って、ネットで店をさがして手頃な品をと出かけたが、合うものがまったくない、仕方なくこれも直ぐ諦めた。ついでに錆び落としやエナメル修理剤やボディーを直すねりものなど買って帰った。それから半日かかってなんとか見栄えも元通り、錆びも落として色塗りしたし、立派に使えそうな気配、しかし重くて一人では何ともしようがない。明日、光明に手伝ってもらう約束をとった。

義母の調子も平行線、この数日間に彼女の持ち物は一切この家から無くなった。親戚が何度も出かけてきて、いるものいらないもの全てもっていった。でも、94歳の彼女の持ち物、全財産の少なさにも驚いた。素晴らしいことに違いない、もし彼女が不自由していなかったのなら。僕も本当にあやかりたいものだ。この一年捨てる作業をしてきたがそれでもまだまだ無駄物がいっぱいある。

明日ははたして暖炉の試運転までこぎつけるかどうか。いずれにしろ家全体を温かくするのは無理だが、ちょうど今のような時期、秋から冬にかけてつなぎの暖をとるためには一番便利で安上がり、それに自然の火の暖は本当にまろやかで温かい。やかんちりちり、立ち登る湯気をわき目にミカンを…
前世のことだろうか、伊豆の冬の一日を思い出してしまった。

2008/09/15

がいらい


にわかに動きつつある、芸術の秋の話。突然、色々な所とか人から連絡が入るようになった、一様に夏の長期バカンスから帰ってきて一息付いたという出だしから始まる。当然日本では聞きなれない言葉と想像するが。やっぱり、四季折々で気分を新たにという気配が電話やメールの向こうに感じられて、ヨーロッパに住みながら日本的な生活というか、一年中しまりのない生活をしている身としては、そろそろこのヨーロッパ的生活に切り替えるべきだろうかと思った。何しろ敬老祝い?の言葉を生まれて初めて貰ったし、自覚はまったくないけど、老いがそこまで…と思うと、それなりに豊かな生活をしてみたくなるのも人情。

いぶし銀のような、とかを目指して切磋琢磨すれば老いなど怖くない!ただし、裏山の錆びたナイフになる可能性も十分あるわけだし予断禁物だが。

畑といえば、何とかナメクジの猛襲に耐えてたった一本生き残った北海道が今頃花を咲かせ、実をつけだした、どう考えても遅すぎる。もうちょっと自然を考慮して育ってほしい、結局スーパーで立派な北海道を買ってきた、「Hokkaido」(ホッケイドー)といえば誰でも知っている。

行きつけの文房具専門店になんと食べ物が、真新しいスタンドに幾種類もの小袋入りのお菓子、しかもレジの前に。今やSPAR(食品スーパー・マーケット)でコンピューターが買える時代だから、さして驚くべきことでもないが、そこに「Japan Mix」なる割れオカキが置いてあった。値段もお手ごろ、早速2袋買った。中国製だったら無条件で買わなかっただろうが、この論理で行くとお気に入りの中華にも行けなくなるか?
オランダ製、味もオランダ製キッコーマン風、似て非なるものとはまさにこのオカキ。

2008/09/14

つぎからつぎへと…


雨がシトシト日曜日、カラスの遠鳴が静寂を破る。さて今日は、と予定表を一見、いつも寝床で「明日する事」をメモする習慣がある。暗室準備、フィルム現像準備、23日写真UPなどと書かれている。まずは昨日の「作品」チェック、ちょっと体裁悪いが、早速の雨テストには合格したしあとは風に耐えるかどうか。



これまた久しぶりに聖域暗室へ、50x60cmの貴重なアグファの印画紙が入っている段ボールの底が濡れているのを発見!ありえない、屋根裏の床に水が溜まっている。水道系は乾いているし、これは屋根の雨漏りしかないというのが順当な考え、早速煙突掃除用の小窓からのぞいたらそれらしき箇所をすぐに発見した、原因がわかっただけでも一安心だが、さて職人を頼まなければならないのかと、またまた壊れの年の日々が頭をよぎる。
雨でぬれているので十分注意しながら梯子を伸ばして、至近距離観察、やっぱりこれだ、瓦石綿板がずれて、下地の板が見える。登るのは危ない、ここから落ちたら、キュキュウ車、冗談言ってられない。とにかく、土、日のアマチュア家庭作業での事故が健康保険局の財政圧迫の大きな要因になっているらしい。屋根から落ちたり、指を切断したり、ハチに刺されたりと、丁度裏手の山の奥が総合病院、土、日になると必ず一回はヘリコプターがいつも同じ方向に飛んでいく。
どうして屋根板がずれたのか不思議だが、とりあえず棒で元に戻すことに成功、これで何とかしばらくは大丈夫だろう。


これが午前の出来事、午後には歌舞伎町のフィルム現像でもしてみようかというかなり意欲的な気分、やっぱり涼しくなってきて脳エンジンの回転もスムーズになってきたのかもしれない。東京発ヒントの生姜汁に楓シロップをたっぷり入れて飲んだ、なにかのどが気持よく焼けそうな感覚、臭覚回復まであと一歩。

2008/09/13

グッドバイ


節目の一日もあっという間だったし、とにかく日々がすっ飛び足で過ぎていく。いつになったら一息つけるのか?同時進行が不得手、まずは何とか家の片づけを終了したいのだが次から次へとすることが発生する。と言っても、住みやすくするための些細な工夫こしらえなどだから仕方のないこと。

今日は温度が一気に10度も下がった、いよいよ夏の粘りもこれまでかといった感じで肌寒い。いつ霜が降りるかわからないし、これは急いでということで、シソや春菊の植わっている辺りに仮の温室を作った。本来ならゆっくり秋から冬に向かって季節の野菜を楽しめるはずなのに、この辺は夏が終わると一気に朝夕の冷え込みも厳しくなり、ほぼすべての野菜類は秋の末を待たずに全滅する。今までは遠慮してなすがままだったが、温室効果が本当にあるのか調べてみたくなったし、もはや誰も気にすることもなくなったしというわけで、東京土産のノコギリノの初仕事となった。


同時進行で家中の棚の奥まで総チェック、色んなすっかり忘れていたものが出てくる、出てくる。これもその一つ、捨てようかどうか迷ったがかわいいパンダに泣きつかれた。ちゃんと磨いて生き返ったパンダで来年の夏はかき氷だ。


メキシコから11月にワークショップに来てくれとまたメールがあった。一度実現寸前で断ったおりに秋にでもと話してあったのだが、本当に再度催促があるとは思っていなかった。正直言ってあまり乗り気ではないので、返事も伸ばしのばしになっている。どうやら11月には忙しくなるような気配もあるし…

そうそう、今日はロンドンのリエコさんが帰国の途に就いた。これでまた一人去った、ロンドンも近いわけではないが、それでもヨーロッパ、何か仲間が遠くへ行ってしまったようなちょっと寂しい感じ。旅立つというか次の活動圏を目指して巣立ったというほうが彼女にはピッタリするかも。

2008/09/09

つれづれ


ほぼ2か月ぶりにカメラ・オーストリアのオフィスに出かけた、ちょっとした調べ事と東京報告を兼ねて。女性ばかりが6人、カメラ・オーストリアの伝統ともいえるが、男がスタッフとして働いていたことはこの30年間でほんのわずかな期間しかなかった。「女帝」の存在とうまく織の合う男がいないからだろうか、発足メンバーで残っているのは僕も含めて3人、女帝以外は男二人、お互いに歳をとってきたし、後継者のことも考えなければならない昨今、僕の相棒もこの夏病気で5キロもやせたらしいし、最近楽しい話題に乏しい。

老いとか曲がり角は突然やってきてそのまま一気に、なんてことになっているのかもしれないと最近つくづく思う。決して我が身に覚えのあるような現象は、風邪をこじらせている程度で、幸いまだ実感として起きてないと思うが、友人仲間から明るい話を聞くことがどんどん少なくなっていく感じ、ちょっと寂しい。

「健康な精神は健康な肉体?に」とか、嫌いな言葉だが、どうやらそれなりに正しい見解かも知れぬと思ったりする。今、抹茶飴をなめながら臭覚機能をチェックしているところだが、ほんの少しづつ回復しているような気配、病みあがりの勢いにのって来るべき一年に向かって晴れ晴れとスタートといきたいところだ。
少しだけ節目に賭けてみようかと思った一日。

2008/09/08

カメ・


久しぶりに街に出かけた。出かけると言っても家から車で10分足らず、早朝とあって人もまばらなグラーツ駅、かなり田舎風というか、ひっそりしている。駅のカフェでカプチーノを飲むがおいしくない、とにかく鼻が利かない、つまり臭覚がほぼゼロに近い状態が数日続いているので何を食べても飲んでも味なし、まったく味気ない話。当然食も進まず、東京太りが一気に解消、それを過ぎて頬がこけてきたような感じすらする。

今日は役所回り、水道局や市のさまざまなサービス業務支払の名義変更をしてきた。珍しく感じのいい役人に当たり、どれもこれもすんなり事が運んだ。着々と新体制の準備が整いつつあるし、ウイーンではお目当ての森永豆腐は売り切れ、カートンごと予約してきたが、味噌や醤油など基本的な調味料はそろったし、いよいよ今週末にはアトリエに出かけられそうだ。昨年、とりあえず荷物の引っ越しだけ済ましたアトリエ、これからバラバラ保管のままの作品などを整理したりリスト作りをしなければならない。

何をしてもスローテンポ、熱や咳、鼻水はなくなったが臭覚障害ときっと関係あるかもしれない聴覚もいまいちの状態で、体がだるいのが原因だろう。でも、チェックリストの項目が一つひとつ減っていく感じは悪くない。

2008/09/03

かんさつ


快晴で温かい日が続いている、それだけでも随分助かる思いだ。今日は台所の大掃除で一日が終わった。保存食良品はすべて捨てたし、棚も隅からすみまで洗剤できれいにした、これでガも出なくなるだろう。朝一に電気会社に出かけて支払の名義変更もしたし、着々と大作戦も進んでいく。きれいな台所で久しぶりにご飯を炊いて、タイもどきの魚とその出汁でとった味噌汁、やっぱり落ち着く。でも、最後の味噌を使い果たしたし、これで週末のウイーン行きも決定的となった。

明日は冷蔵庫と冷凍庫の掃除と冷凍保存食破棄、合間に役所に出かけて水道、ゴミ処理、家屋税などの名義変更をする予定。グラーツ、強いてはヨーロッパを去るという計画もだんだん遠のくような感じ、正直言って少し寂しい。

昨日深夜、庭に出て花など撮影していたら男が走って来て門の前で、こちらを向いて何か叫んでいた。零時をとっくに過ぎたころ、シーンとしていたところに突如大男の出現でこちらこそびっくり、どうやら数軒上方にある家の主らしかったが、何か光ったので跳んできたという。大きな迷惑、本当に油断も隙もない、夜中ですら観察されているのかと思うと嫌になる。ちょっと様子のおかしな人で、舌が回らないような感じで、話があるので門を開けてくれという。そんな時間ではないだろうと遠方返答でたしなめたが撮影は仕方なく中止、本当に自由にノビノビとはたやすくいかないようだ。

2008/09/02

あすまで


こうしてまた一日が経ってしまった。体調は回復しつつあるし天気もいいし車の調子も今のところ問題ないしと、いいことだけ考えるとこんなにも多くあるではないか!
今日は何をしたかというと、体調と相談しながら一日中家の中の掃除と夕方には春菊の種を蒔いた。義母が不在となってから、タイミングを図ったりとか遠慮とか配慮とかする必要がなくなった。早速居間の絨毯を片付けた、よく滑ったり絡んだりして困っていたが彼女の敷いたも、勝手に撤去は御法度だった。それから台所の普段手の届かない棚の掃除、備蓄食糧品というかとにかく雑食品で一杯。これにもまいっていた、粉とか菓子の袋にガが寄生して夏になるとガの舞に閉口していたからだ。予想通り2003年とか、有効期限のとっくに過ぎた食料品で一杯だった。一次、二次大戦を体験した人、きっと食糧危機意識が抜けきらなかったのだろう、昔も屋根裏や地下には砂糖や塩やジャムなどが大量に保存されていた。冷凍庫もしかり、肉やスープや野菜などがぎっしり詰まっていたし、そのほとんどが冷凍焼けしていた。冷凍庫に入れておけば何年でももつと思っていたのに違いない。


こうして少しづつ一人住まいの環境が整っていくが、何ともいえないわだかまりが消え去ったわけではない。午後に親戚が突然たずねて来た。家にまつわる諸々の支払いの名義変更の説明だった。電気、水道、ゴミ処理、暖房ボイラー油、災害保険、土地税、テレビ視聴料金等など。「家賃」を払う必要はなくなったが、はたしてどれほどの額になるのか見当がつかない。「明日まで生きれれば何とかなる」というこれまでの哲学が通用しなくなるのではとちょっと心配だ。


夜中にひっそりと歩く必要もなくなったし、とにかく暫くはいいことだけ極力強調意識するように心がけよう!
明日まで……

2008/09/01

engels

頭痛と咳をこらえて朝7時半には自動車修理工場へ出かけた。すでに予約をしていたし、早いこと車事を片づけたかった。エンジンオイルとラジエーターの液を新しくして、これで遠出の準備もそろった。ウイーン行きも体調次第だが、この数年来記憶にないほどガタがきているような感じ、でも、写真をアップしてブログを書けるという程度でもある。一気に泥沼に引きずり込まれないためにも、唯一の習慣的行為にちょっとすがるような思いがあるのかもしれない。

行きつけの修理工場、よく知っているということは、それだけ車が壊れるということだが、マイスターと本当に心おきなく話せるまで6年掛った。味方にすればこっちのもの、なんでも正直に助言をしてくれるし、今回もすでに買ってしまった後だが、中古屋の主に電話して、オイルや液を中古屋の負担で交換するように手配してくれた。駆け引きとか、安くさせるとか、まったく下手、大概相手の言いなりの条件で買った後、あれやこれやと後悔するタイプ、要するに交渉下手というやつで、この性格のため人生計り知れないほど「損」をしてきたような気もする。

整備を済まして、アトリエに寄る計画を止めて直ぐ家に帰る。どこからこんなにと思うほど鼻水が出だしたし朦朧状態が続くので、ちょっと横になる。眠いわけではないし、かといって何か読む集中力はなし、いつとはなしに万華鏡に滑り落ちてしまったような感じ、中心がないというか終りがないというか、すがる藁もないようなぐるぐる回りの世界、何か人生の総決算でも強いられているようないやな感じ。


夕方庭に出てみると、この春鉢植えしたENGELSTROMPETE(エンジェルストランペット)が初めて花を咲かせていた。薄黄色の弱々しいトランペットが一つ、85年10月6日、ポツダムで最後となったその写真にもたくさんの黄色いエンジェルが写っていたことを思い出してしまった。