2008/07/17

ひのまるぶんか

今回、珍しく時差ぼけ解消に苦労した。疲れても眠れない日が2,3日続いたが今朝は爽快、展示準備も残るは照明調整のみ。朝食のむすびも3個、今日はゆっくり出かけることにして新聞を読んでいたら、荒木さんの「人生なんとか」というNHK番組が流れ出した。一言最悪の内容、彼にもその原因の一端があるが、担当の女性、4日間の取材ということだったが、彼女の無知とレベルの低さというか、まー、NHKに期待するのもなど何もないが、相当ひどい。こんなものがぜんこくつつうらうらまで30分も垂れ流しされるのかと思うと悲しくなる、愚痴を言う気にもなれない。

出鼻をくじかれた思い、すばらしき一日の始まりと張り切っていたのに。

2008/07/13

tokyo

開放感に溢れている。19時間の旅の末、古巣に戻ってきた。暑さにはまったく平気だが、このなんともいえないすえたような、生ぬるい湿気と人群れの独特な匂いが気持ち悪い。日曜日の新宿歩行者地獄を歩きながら後ろが気になるし、この暑さなのに妙に厚化粧して迫りくる女性のアップフェイスも怖い。3時のチェックイン、でも特別に早く部屋を用意してくれたおかげで1時前にはシャワーにありつけた。まだ思いやりの気持ちが、相手の身になって配慮してくれる世界が残っていることに感動。内緒で社長や会社の経営哲学に対する不満話を。客に対する「サービス」の分だけ従業員が犠牲になっているような構造、ストライキでもしたらいいのにといったら、とんでもありませんと。とにかく、経営者のみが益を得るようにうまいことシステムができていて、手も足もでないと。日本全国に企業拡大が進む会社、必ずしやどこか落とし穴があるのに決まっている、まだまだ山師がスーツ着て大手を振って暗躍どころか明躍する世界。見つかったら頭下げれば済む世界。

早速デジ写を楽しんで、ブログアップと始めたがフォトショップがない。調子の悪いノートブックのリセットをしたときにほとんどのソフトを入れなかったためだ。息子の来日まで待つしかない。オーストリアの友人たちは東京デジ物語を楽しみにしているのに申し訳ない。予定がいっぱい、一日で時差調整すべく、寝たりおきたり、偶然オーストリアの友人夫婦に喫茶店で会った。幸先いいこの夏の東京物語の幕開け。

2008/07/11

スズメのなみだ


小さな世界で展開される厳然たる生の営み、春から夏へとその動きも活発化している最中というのに、これから一ヶ月以上も家を留守にしなければならない。庭畑写真家としては収穫の最盛期を逃すわけで真に残念無念。何処の庭でもというわけにはいかない。

CUI CUIとフランス語では言うらしいが、ドイツ語ではtschuip tschuip、日本語ではチュンチュンか。今年はスズメが屋根の梁と壁のわずかな隙間に巣を作った。丁度玄関の入り口の上で、朝からうるさくて、可愛さも半減する状態が続いている。春過ぎには卵が落ちて割れていた、そして今日はこの有様、羽毛も生えだして後一歩というところだったのに……

さて、明日は極東に飛ぶ、1903年にライト兄弟が人類初の有人動力飛行に成功してから100年、最大速度48 km/時だったらしいが、今や900km/時で800人もの人間が一度に飛べる時代になった。このペースで行ったら100年後にはどうなるだろうか。ライトの自伝など読んだことないが、もしかしたら彼らも家のスズメをみて、俺達もと思ったのかもしれない。英語ではchirp chirp。

2008/07/09

ついに


咲き出した!Indisches Springkraut、昨年から家に居ついた雑草の一種だが、その生命力の強さにはただ驚くばかり。綺麗な花が咲き乱れるし、ハチや昆虫などが群がるので庭写真家としては素材が一つ増えたとばかり大喜びだったが、やっぱりそんなうまい話はなかった。 繁殖力が旺盛でたちまち庭中この草で埋まってしまうほどの勢い、春過ぎから出てくる芽を限りなく抜き取る作業を今でも続けている。ちょっと調べたら、ヨーロッパ規模の問題児、嫌われ者の代名詞らしい。別に人に害を与えるわけでもないので、何本か観賞用に残しておいたのが、ムクムク育ってついにその誘惑に満ちた花を開きだした。

繁殖の武器は勝手に四方に飛び散る種、音付きサービスでその飛距離6,7メートル、おまけに土質を選ばないというから何処でも水分を吸いまくって育つ。さらに大きな葉を一杯つけて高さ2メートルにもなるから、周りに他の植物が育つ余地なしというわけだ。まだ嫌われるというか深刻な問題、害の間接的な要因にもなっているのが、ハチがこの花ばかりに気をとられて、ほかの花に目もくれないため受粉ができなく絶滅に追いやられるということ。まだある、7月から10月辺りまで咲きっぱなし、ハチの季節感覚が狂ってしまい、長生きしすぎるということらしい。たった一種の雑草が自然界のバランスを崩壊するということだ。一段飛びですでに隣家の畑にも…、二段、三段といかなる侵略展開をしていくのか楽しみだ?

妖艶な華にはくれぐれも要注意!
去年も同じようなことを書いたような気もするが……

2008/07/08

あめのちはれ


久しぶりの雨、それが上がった直後の透き通ったような青空と、なんと新鮮な空気!気分爽快。昨日、オーストリア連立政権が崩壊、政治家という職業人のモラルというか倫理観にはまったく付いていけない。所詮彼らがカーテン裏の資本支配者のマリオネットでしかないことは分かっているけど、石油にしろ食料にしろ、このホンの一部の人間の操作による世界覇権主義風潮の露骨な台頭に、彼らは何一つ手を打つことが出来ない。ヨクバリゼーションの旋風で世界中の国の利益打算が一層複雑に絡みつつあるなかで、もう戦争しかこの現状を打開する道は残ってないと思ったりする。今を生きる人間は無数の組織の枠組みにがんじがらめになっている。一人で戦争は出来ない、しかし圧倒的多数の被支配層の権利を代表主張する世界的組織は存在しない。そのように世界が操作されているからだが、少なくとも政治家にはこの業務を遂行する義務があるはず、しかし、どの政党をとってもその片鱗すら伺えない。国とか宗教とか、そんな組み分けで戦うわけではない、モラルの一線を越えた自由経済主義を操る黒幕に宣戦布告すべき時期にもはや到来したと思っている。9月に選挙があるが選ぶ政党が存在しない、誰を選んでもなにも変わらないことだけがあまりにもはっきりしているからだ。でも、考えてみたら選挙権がなかった!

爽快、崩壊で話が横道にそれてしまった。中途半端な話かもしれないが、本当は横道ではないと思っている。実際どのように連帯組織を作っていくのか。考えただけでも、やっぱり不満を言いながら流されていくただの人でしかないなと悲しい結論。あー、カエルになりたい!と書いてよく見ると、このカエルも王様冠で丸い玉を抱えている、つまり一つの世界を手玉に取る悪の構造を形にしたようなものではないか!


2008/07/06

せいか


畑のズッキーニーが見事に育った、そして今日初めての収穫、スパゲッティーの具としてつかった。丁度同じ頃蒔いた北海道カボチャは芽が出た頃すべてナメクジに食べられてしまって跡形もない。毎年ナメクジとの戦いだが、駆除しないので運がよければ育つといったおよそ非効率的な家庭菜園、もっとも食べることより育てるというか、成長過程を観察するのが楽しみなので、悔しい思いをすることはない。
ただ、丁度トマトやきゅうりが実を付け出してきたのにしばらく留守にするので、きっと枯れてしまうだろうということ。まだ義母には庭に出て夕方水を与えるだけの体力はなさそうだし、何度も土をやわらかくしなければならないので、そんなことを頼んだらまた倒れてしまうだろう。どうせ倒れるなら野菜のほうにという気持ちだ。

2008/07/05

シミュレーション

義母の調子も良くなってきている。これなら安心して5週間留守に出来るというところまであと一歩だ。昨日は、たった3時間の滞在のためにパリから客があった。まったく知らない人、オーストラリア人で僕とほぼ同時期にパリに移動したという。数日前に、とにかく会いたいと短いメールがあっただけ、日本の写真家、特に戦後から60、70年代に活躍した写真家を世界に紹介するのが彼女のミッションらしい。80年代、すでにグラーツで日本写真家の何人かが展示されたことに興味を持ち、僕に会いに来たのがその理由らしい。朝パリを発ち夜には又パリ、なんと贅沢なことか。東京で再開することを約束して別れたが、およそ5分でその人の全てが分かるという独断計によれば非常に好感のもてる人だった。

今日は光明を家に呼んで、色々と予行演習をした。ガレージに車をバックで入れる練習、これは5週間後にエンジンが掛からなかったときに、OAMTC(JAF)を呼んで直してもらうことになった場合に必要になる、さらにバッテリーのコンタクトをはずしておく事。次は芝刈り機の操作、まずチョーク・ボタンを何度か押してからエンジンを掛けること、円を書くように外側から時計回りに刈ることなど。義母への日本からの電話もシミュレーションした、コンピューターからスカイプ電話を使って、家に電話をする、それを義母が受けるという単純なことだが、このスカイプ電話がすごい。ほぼ世界中何処でも2,3円/分という料金、今日も歌舞伎町のホテルに長電話をして、予約キャンセルの込み入った話などしたが、26円足らずだった。このスカイプ電話、島国日本ではあまりなじみがないようだが、外国への長電話には超推薦の武器だ、例えばラヴ・コールとか。電話に出たホテルのレセプションの女性が、僕のことを覚えていて「あー、ふるやさん」と開口一番、大変驚いた。そんなふる舞いなどしてないのだが…

こちらは真夏日が続いているが、梅雨明けの異国に乗り込む身としては、かえって肌穴呼吸訓練にでもなりそうだということで出来る限り外で過ごした、これも熱帯激戦地東京への出兵を控えてのシミュレーション。

2008/07/03

だいどころ

無事義母の誕生日をやり過ごし年間行事が又一つ減った。今日は息子達が料理をするというので買い物に同行する。義母の生まれ育った地方で有名な食べ物を作ると張り切っている。メモを片手に色々と買い込んで、花屋にも寄って3人共同出資で誕生祝の花束も買う。僕は週末のグリルの残りを焼く担当、炭をおこして料理の出来上がりのタイミングを伺っていると、足らないものがあるという。調達係りは当然僕、3件スパーを回って、手に入らないと連絡すると、花屋か日曜大工ショップに行けばきっとあるだろうとの指示。乾燥物だと頭から決め付けていてそこまで考えつかなかった。最初に行った大工ショップで直ぐ見つかる。ミントといっても色々な種類があって、スイス・ミントとアップル・ミントの苗木を買って帰ってみると、狭い台所でメモを見ながら生地や具を作っている。それが楽しそうで、ついつい自分達の昔のことを思い出したりした。畑に大豆を蒔いて、豆腐を作ったこともあった、今思うと天晴れとしか言いようがない、そんな一時もあったんだと。先日地下の整理中にそのとき作った豆腐つくり型木が見つかった。穴だらけで何の役にもたたないし、また豆腐を作ることもないだろうが、結局捨てきれなかった。
一人炎天下でガチョウの肉を焼く、又二人の笑い声が聞こえてきた。


2008/07/01

きっかけ


何かと人生、きっかけが必要になるというか、それにかこつけて気分を一新することを願ったりするものだ。今日はそんな小さなきっかけ日、7月1日。東京行きを控えて長期留守のための雑事の一切を6月一杯で完了するつもりで色々働いた。古い物をどんどん捨てて、垣根も綺麗に剪定して、地下の洗濯場も一新、壁を塗り替えたり、壊れたガラス窓も直した。最近、長旅をする前に家を「片付ける」習慣がついてしまった。その裏には、もしかしたらもう帰ってこないかもしれないという、曖昧だが何となくという予感がするからだろう、『立つ鳥後を濁さず』か。おかげで厄介な腰痛が始まり、肩はこるし、おまけにエネルギー消耗現象が起きているが、今日から手を汚す作業におさらばして、頭の体操へと切り替えることにした。まずは日本語復活とばかりに昨日届いた友人の小説を庭のハンモッグに揺られながら読み始めた。リンゴの木の葉の隙間から射し込む光がページの上で踊る。そこに焦点が合ってなかなか先に進まない。結局慣れない作業で読書も長続きはしなかったが、初日としてはまずまずか。

明日は義母の誕生日、94歳?息子達が昼ごはんを作りに来ると連絡があった。ハプスブルグ帝国時代に生まれたことになる、何はともあれ生きものの運命についてしばし考えてしまった。深夜の庭は彼岸への誘惑でいっぱい。