
年明けに問い合わせのあった掲載用の原稿依頼が数日前に届いた。一週間以内にプリントをイーストグリニッジの印刷会社に届けてくれと。手元に一枚もプリントはなく、ラボもグラーツにはないし、間に週末が入っているしと困った挙句、友人のところでスキャン、プリントしてもらうことにした。『BLIND SPOT』という雑誌、4月に出版らしく締切ギリギリだと書いてあったが、誠に勝手な言い分で頭にきている。いっそ送るのは止めようとも思ったがそこは我慢、この号のゲスト・エディターが「昔」から僕の仕事を知っているということと、彼が選んだ写真が新鮮に見えたからだ。誰かの話ではないが「まだまだあるのねー」というわけだ。確かな理由などないのだが、選ばれる写真は大抵決まっている。そして何時しか同じものが繰り返し使われる、改めてネガやスライドを見直すことがほとんどないからだ。何時か見すごしたその写真が時を経て息を吹き返しここに現れるということだ。

