
すっかりおなじみ?の夫婦、いや2羽の鶏が久しぶりに遊びに来た。でもこの仲の良さはどう見ても夫婦、つまり男と女、でも飼い主は卵をほしいがために飼っているはず、だとすると、何もしなくても卵を産む雌2羽ということになるのか。隣には何羽も居るのだが必ずこの2羽だけが対になって出かけてくる。同じように見えてもよく観察するとやはりそれぞれ違う。鶏どうしでも、仲のいいのと悪いのとあるという確たる証拠。その辺もちょっと調べるとはっきりするのだろうが、それでは夢がない。動物行動学者であったオーストリア人、コンラッド・ローレンツは丁度僕がウイーンに移住した年にノーベル賞をもらった。特に有名なのはカラスや鴨の観察研究、彼に聞けば一発、もっとも1989年に亡くなっているが、でもこうして勝手に間違ったことでも色々想を巡らすのも気分転換、悪くない。
最近隣家からの卵の差出回数が多くなった、それが理由かどうか分からないが、数日前に隣人は「我が家」と接する区画をとりまく金網の柵の修理をした。いつも壊れたところから出入りしていたためだろうが、一箇所や二箇所ではない、とにかく僕が住みだした頃からあった柵、ほぼ全域に渡って直したようだ。
そして今日また来ている。当然開いてるのは彼らにしてみれば一番遠い、しかも公道を経由しなければ入れない敷地への入り口門ということになる。こればかりは柵で塞ぐわけにはいかない。どうしてそんなことが彼等に分かるのだろうか。犬や猫などとはかなりお頭が軽い動物だと思っていたが……、と同時に鶏を食べるのが、ちょっとと思う気持ちにもなった。猫や犬を食べようとは思わない、憐憫の情というやつだろうか。
ローレンツ爺さんが好んだカラスもこの辺では我が家を一番よく訪ねてくる。彼らもオーストリアでは珍しいおいしい餌がいつもの場所にあることを知っているからだろう、アラスカ産の鮭の骨とか、鯖の頭、鰯のはらわたとか。今度はそのカラスでも紹介しようか、なんて思っているうちに「カフカラス」という東京のからすの写真を撮った中国人の女性を思い出した。そして、もちろんからす天国、歌舞伎町のことも。
秋田県大館市の食肉加工・製造会社「比内鶏」(破産手続き中)が比内地鶏製品を偽装していた問題で、県警は一両日中に、藤原誠一元社長(77)ら同社元幹部数人を詐欺と不正競争防止法違反(虚偽表示)の疑いで逮捕する方針を固めた。
捜査関係者によると、藤原元社長らは2004年以降、卵を産めなくなり、仕入れ価格が1羽数十円と安価な「
(2008年4月26日03時16分 読売新聞)