
ブレーキの修理ですっかりお得意様になってしまった修理工場にでかけた。正月連休などない国、普通に開いていたが、修理中らしき車は見当たらなかった。では、その間数人の従業員を抱えた工場では何をしているのだろうか?
そう、答えは趣味のモデル作り。皆でやすりをかけたりつぎはぎを溶接したり、それは楽しそうにしていた。これは60年代製のベンツのオープンカー、数ヶ月前には骨皮筋衛門、おまけに骨はあちこち折れてるし、皮も錆びがまわってボロボロ状態だった。本当にこんなミイラがまた生き返るのだろうかと興味津々だったが、なんとすでに心臓移植が完了していた。とにかく外見は鉄の塊には違いないが、人間のものを作るという能力には無条件で感動してしまった。一体誰が・・・、と自分の車のことはしばし忘れて見入ってしまったが、辺りに散らかる部品の山を眺めながら、本当にすべてが何かの役にたって絶対必要であって、一つ残らずこのミイラの体内におさまってしまうのだろうかと思わずにはいれなかった。つっけんどんな態度の社長だが、ミイラ蘇生にパンマーを振る姿を見ているとまるで子供のよう、ほほえみすら沸いてきた。なにかいいものを見たようなささやかな喜びを味わった。ちなみに修理代は210ユーロ(約27000円)、産めよ増やせよで作りすぎて売れなくなった新車のおかげで、修理工場は逆に繁盛するかもしれない。

これから2月にかけて本格的な冬の到来、池のコイどこでなにしてるのかな?