2007/09/16

ゴマかし

旅人の出でたちすめばはれる秋


一瞬の隙、釘一打、時全てなり。

日曜日、疲労こんぱい、体を引きずるようにして部屋の整理に専念するが思うように進まない、心と体がかみ合わないというか。白松の「胡麻最中」、仙台から東京を経由してグラーツへと送られてきた。思いがけぬプレゼント、美味しいそば茶と一緒に頂いた。送った人の心の味がするような、メールの時代になってもこうして時間をかけて届いたものにはひとさら喜びを感じる。プレゼント予告までして、その内容も知らせておきなが、待てど暮らせど一向に届かないという子供の悪戯に翻弄されたような経験があったりしたのでなおさらのこと。優麗な仮(顔)面の裏に息づく人の心理変貌の不思議さや残忍さを想いながら一気に3個も食べてしまった。実は残りの3個にうっすらと綺麗なカビが生えだしていたので、それ一気、とあいなったわけ。

「写真庵」に続き自分の部屋もどうにか完成、かなりの量の本やガラクタを捨てた。残りは屋根裏部屋と暗室、アトリエは後回し。給水タンクも新しくなったし昨日はトイレも新しくなった。何かやっと澱みを抜け出して秋空のもと気持ちよく流れる小川のようなとでも言えようか、とにかくこんな些細なことでもうれしくなってしまう。残りの山は雨水埋設排管の交換、まともに業者に注文すると「うそー」の価格、人伝に適人を探しているがまだ見つからない。「KUBOTA」とかいう名のおもちゃに毛の生えたようなショベルカーを借りて自分でする手もある。昔とった何とかやらで、腕に自信はあるのだが。高校、大学時代、親父の会社で大きなブルトーザーやショベルカーを操作した。伊豆の砂防ダム工事現場、山を切り開いたり川を掘ったりと相当危険な作業だった、それを思えば。いずれにしろいいことありそうな来年に向けて着々と準備が整っていくような晴れた気分を一時なりとも味わった日曜だった。

気になっていた貴重な写真集も著者本人から送って頂いた。3冊、まだ開けていない。気も心も落ち着いてから正座して拝見するつもりでいる。一緒に届いたタバコ、毒を持って毒を制す、もうとっくに煙となって消えた。