まったく説得力のある説明、地下排水管の工事は保障の対象外、ほんのかすかな望みはあったもののこれで蹴りがついた、早速工事会社に発注依頼。いよいよ今週末には庭の木を切らなければならいだろう。明日から2日ばかりウイーン、銀塩写真が姿を消すようにグラーツのラボもほとんどつぶれてしまった。という訳で200キロ離れたウイーンまで出かけなければならない、でも展覧会を見たり友人に会うのも楽しみ。ついでにコレクターと収集作品の最終決定相談をする予定。無職故、生活不安定この上ない状態、もっと積極的に「営業」をしなければとは思うのだが持って生まれた何とかやらで、この方面はまったくダメ。一応オーストリアでは造形芸術家という「職業」を持っている。これは国の審査で取得しなければならないが、最初の審査で落ちた。「誰でも撮れるような唯の写真、芸術家として認められない」というのが理由だった。これもまったく説得力のある説明、早速友人にその旨伝えた、数日後には謝りと訂正の通知があった。所詮人が審査するもの、関係者の周辺に友人一人いれば全てがうまく収まるという例だ。しかしこの名誉ある職業もその専門職での収入が少ないと資格を失なってしまう。本職で収入の大半を計上しないといけない。今まで一応この危機に陥ったことはないが綱渡り的な生活に変わりない、と話が飛んでしまった。

査定人がさっさと帰ってから屋根裏部屋にちょっと、大方片付けはすんだがそのためか重油暖房の煙突上部の壁が変色して膨らんでいるのに気づく。そのうち壁がどっさり崩れるに違いない。屋根葺きと煙突のつなぎ目から雨が漏るのが唯一の原因、まさかとは思ったが、どうしてこうも立て続けに全てが壊れてしまうのだろうかとため息。まったく思いもつかなかった所、本当に脚をすくわれる思いだ。初めて屋根裏天窓から出てみた、命綱をしようか迷ったがそのまま恐る恐るよじ登った。やっぱりつなぎ目のモルタルに亀裂が入っている、それもかなりひどい状態。その足でセメントと砂を買いに、早速修理に掛かったものの足元がおぼつかない。でもここから落ちても、これなら保険の対象になることは確かかと思うと妙な安心感、ただし命あってのことだが。子供の頃からコンクリートとかセメントには縁が深かったし「造形芸術家」にとって作業自体は容易いもの、あっという間に終了。日常写真家の常備品カメラを取り出して初の屋根上からの眺めを撮り収めた。紅葉の一番進んでいる余命短し木の晴れ姿をしっかりと記録しておいた。写真は怖い。